えびおばさんの庭

姪っ子大好きえびおばさんの備忘録的なブログ

陶淵明「停雲」友達に会いたくても会えない悲しみを歌った詩

おはようございます。しょぼえびです。
中学の頃から漢文が好きだったのですが、最近また好きになり始めたので、ポツポツと自分なりに訳した漢詩とか漢文と感想を載せていこうかな~と思います。
誰に需要があるんだか(笑)
 
それはおいておいて今回は陶淵明の詩を訳してみました。
 
コロナで友達に会いたいけど会えないのに似た感情を味わえます(笑)
 
停云 tíng yún
 
停云,思亲友也。 tíng yún ,sī qīn yǒu yě 
樽湛新醪,园列初荣。 zūn zhàn xīn láo ,yuán liè chū róng 
愿言不従,叹息弥襟。 yuàn yán bú cóng ,tàn xī mí jīn 
 
停雲は親友を思って作った詩である。
樽に新しい濁酒を湛えており庭には咲き始めの花が並んでいる。
友と一緒に酒を飲みたいと願うが、叶わずため息で胸がいっぱいになる。
 
霭霭停云 ǎi ǎi tíng yún 
濛濛时雨 méng méng shí yǔ 
八表同昏 bā biǎo tóng hūn
平路伊阻 píng lù yī zǔ
静寄东轩 jìng jì dōng xuān
春醪独抚 chūn láo dú fǔ
良朋悠邈 liáng péng yōu miǎo
搔首延伫 sāo shǒu yán zhù
 
もくもくと立ち込める雲と、しとしとと降り続ける春の雨。
四方八方みな暗ぼったく、平らな道も友人が来るのを阻んでいる。
静かに東の軒の下に身を寄せ、一人春に熟した濁酒を飲んで自分を慰めている。
良き友は遥か遠くにいるから、頭を書いてあれこれ考えながら首を長くして待つしかない。
 
停云霭霭 tíng yún ǎi ǎi
时雨濛濛 shí yǔ méng méng
八表同昏 bā biǎo tóng hūn
平陆成江 píng lù chéng jiāng
有酒有酒 yǒu jiǔ yǒu jiǔ
闲饮东窗 xián yǐn dōng chuāng
愿言怀仁 yuàn yán huái rén
舟车靡従 zhōu chē mǐ cóng
 
立ち込めた雲がもくもくしており、春の雨がしとしとと降っている。
四方八方みな暗ぼったく、平らな地面が川になっている。
酒だ!酒だ!暇に任せて東の窓の下で酒を飲む。
友を懐かしく思うが、この雨では舟も車も動かせない。
 
东园之树 dōng yuán zhī shù
枝条再荣 zhī tiáo zài róng
竞用新好 jìng yòng xīn hǎo
以招余情 yǐ zhāo yú qíng
人亦有言 rén yì yǒu yán
日月于征 rì yuè yú zhēng
安得促席 ān dé cù xí
说彼平生 shuō bǐ píng shēng
 
東の庭木の枝がまた今年も芽吹き始めている。
競うように生える新しい芽が私をざわめかせる。
ある人も言っていたではないか「月日はどんどん過ぎていく」と。
出来れば友と席を寄せ合って日常の話でもしたいものだ。
 
翩翩飞鸟 piān piān fēi niǎo
息我庭柯 xī wǒ tíng kē
敛翮闲止 liǎn hé xián zhǐ
好声相合 hǎo shēng xiàng hé
岂无他人 qǐ wú tā rén
念子实多 niàn zǐ shí duō
愿言不获 yuàn yán bú huò
抱恨如何 bào hèn rú hé
 
さっそうと飛ぶ鳥が私の庭のシイノキで羽を休めに来た。
翼をすぼめて美しい声でさえずりあっている。
他に人がいないわけでもないが、どうしても友の事を多々考えてしまう。
会いたいと願うがいつも叶わず、恨めしく思ってしまうのをどうすればいいだろう?
 

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中国留学中によく見かけた鳥

陶淵明完全にやけ酒してるやんか~い!(*'ω'*)

と、思いながらも昔は電話もメールも勿論ないから田舎に住んでいたらいつ次に友人が訪ねてくれるんだろうと気分が落ち込んでしまうのも仕方ないかもしれませんね。

 

今回参考に使った本はコチラ。

文庫本でかなりお手軽金額にも関わらず、原文、書き下し文、訳が載っていてお勧めです。

 

いつか自分でも漢文を作ってみたいなぁと思っている今日この頃。

押韻踏むのが難しいんですよね。

地道に勉強です(*'ω'*)