良い上司とは、どんな人物か。
そんな事、平社員である私が言う資格はないのかもしれないけれど、先ほど本を読んでいてコレだ!と思ったので紹介したい。
部下が過ちを犯して落ち込んでいる時、上司の果たすべき役割は、部下に自信を取り戻させることだ。
まさにこれが出来ているか出来ていないかで、良い上司か悪い上司か判断することが出来ると思う。
去年私が鬱病になった時、ちょうど新しい上司が来て1か月という所だった。
鬱になった時は何が原因だったか分からなかったが、徐々に「もしかすると新しい上司が原因だったかもしれない…」と思うようになった。
私は出来るだけ周りの人と関係を良好に保ちたいし、尊敬できるところは尊敬したい。
その新しい上司は物凄く頭が切れて、色々な部署を経験していることから知識もあり、自信たっぷりな人だった。
分からない事を聞けば教えてくれるし、勉強にもなった。
しかし、何かやりづらい。
その原因がまさに「失敗した後のフォロー」だった。
人は絶対に失敗してしまうものだ。
特に知識がなく、どうすれば良いか分からない状態でやっていたら必ず1回や2回失敗はする。
しかし新しい上司は失敗に寛容ではなかった。
「なんでそんなことしたの?」
「もっとこうすればよかったじゃん」
「そんなレベルなんだね」
そんな事を言われるたびに自分がダメで無能な社員に思えた。
給料泥棒だと感じた。
そして失敗しても周りは助けてくれないと思うようになり、自分も周りを助けたくなくなったし、チャレンジもしたくない。頑張りたくない。
という状態になってしまったのだ。
思い返すと、前の上司はフォローが上手だった。
私が見積金額を間違えて利益が全然取れず落ち込んでいた時には「マイナスじゃなければ良し、次で取り返せば大丈夫だよ!」と言ってくれた。
困っている現場があれば一緒に解決策を考えてくれた。
そこが新しい上司と大きな違いだと思った。
その上司はかなり適当で、知識も普通程度だったが上司としては今の上司よりも有能だと思う。
「そんなに甘やかしていたら部下は育たない」
と言う意見もあるかもしれませんが…
逆に反省している部下にさらに厳しくして上手くいったことあります??
甘やかしてはいけないというのは「失敗しちゃったけどまぁいいや~」とか「あいつが悪いんだ!自分は悪くない!」と言っているような人にしか使えないと思うのです。
反省して、また失敗しそうで進むのを怖れるようになってしまった部下には
「大丈夫。次もあるし、みんながサポートするから頑張ってみよう。」と再び行動する自信を与える事が重要なのです。
そんな事を教えてくれた本が「マインドセット やればできる!の研究」でした。
この本では
・自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人ー「硬直マインドセット」
・人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができるという信念を持つ人ー「しなやかマインドセット」
の二種類に分かれるという事が書かれています。
私自信「人間は努力次第でどんなことも出来る」と考えるタイプだと思っていましたが、よくよく本を読んでみると「硬直マインドセット」かもしれないと思いました。
本気で努力するのが怖い。
失敗したら自暴自棄になる。
正直今読み進めていますが、当てはまりすぎて読むのが辛いです(;´Д`)
また読み終わったら感想を書いてみようと思います。