「働くのが辛いのは君のせいじゃない」という本を読んでみました!
読む前は正直「本当かな~?自分のせいな所もあるんじゃないかな?」と思いました(笑)
そもそも働くとは?
そもそも働くとはなんでしょうか?
本には
自らを磨き成長させ、達成感や充足感を得る事。
仕事を通じて人や社会に貢献することによって金銭や地位だけでなく、信頼ややりがいを得る事。
と、書かれています。
人は幸せになるために働いているという著者。
いや、幸せどころか死にたくなってます。
皆さんはどうでしょうか?
上司が悪いという事もある
上司との関係がうまくいっていないとどうしても仕事が辛くなりますよね。
「けど仕事出来ない自分が悪いんだし…」
「上司は自分の為を思って言ってくれているんだ…!」
と考えてひたすら耐えている人もいるかもしれません。
しかし、上司の本来の役割は部下の能力を引き出す事。
日々の叱咤激励により部下が疲弊してやる気を失っていては意味がないのです。
もし暴言を吐かれている人は完全に上司の問題!と本書には書いてあります。
暴言を吐く上司は上司以前に人としてどうなのか?
確かに…という感じですよね。
耐えられない自分がダメ…ではない!
「昔はもっとキツイ言葉を言われた。」
「最近の若者はきつく言うとすぐに鬱になる。」
そんな風に言われて本当に鬱になった私です(笑)
なんで自分はこんなに弱っちいんだろう…
と悩みました。
しかしこの本に
「耐えられない自分がダメ」なのではなく「自分はこういうことに耐えられない」と判断することも場合によっては重要。
と、書いてありホッっとしました。
上司みたいになれない。と悩んでいましたがそもそも上司と同じようにならなくていいんですね。
上昇志向が強い人は何を言われても痛くもかゆくも無いかもしれないが、すべての人がこうでなくてはならないわけではありません。
この人は耐えることが出来るけど自分には無理なようだ。と思っても良いのかもしれません。
私は幸せになるために生まれてきた
仕事が辛いと視野が狭くなってしまって、最悪死まで考えてしまいます。
死にたい程辛いけど仕事は辞められないと訳の分からない考え方をするようになります。(本当に)
そんな風になった自分はこの一文を胸に刻もうと思いました。
「会社を辞めたせいで死んでしまったという人はいませんが、会社を辞めなかったせいで大切な命を失ったというケースは枚挙にいとまがありません。」
日本は年間2万人以上の方が自殺しているそうです。
その中で仕事が原因という人が何割いるかは分かりませんが、本来幸せになるたに、生きる為に仕事をしているのに死んでしまうなんて本末転倒です。
この本の終章には著者である佐々木さんの熱い思いが書かれています。
なんと佐々木さんの奥さんも自殺未遂をしてしまい、すんでのところで「死」を免れることができたそうです。
やむことのない過労死事件に対し、私が「誰かに相談できなかったのか」「聞いてやる人はいなかったのか」と無念の思いを抱かずにいられないのは、ほかでもない、私自身の反省と強い自戒があるからなのです。
そのような強い気持ちで書かれた終章を見て私はなぜか泣いてしまいました。
仕事が辛くて苦しんでいる人にはぜひ、最終章だけでも見てほしい。
そんな気持ちです。
とてもいい本でした。