2020年3月に適応障害と診断され1年8か月。
ようやく漢方薬だけを残し、鬱病治療薬を飲まなくても良いという診断がくだされました。
それまでの経緯と薬を飲んだ時のあれこれについて書いていきたいと思います。
鬱病の薬なんて飲みたくないという方や、いつまで飲み続けるんだろうと心配な方に読んでいただければ幸いです。
私が最初に処方されたのはミルタザピン1錠とフルボキサミン2錠でした。
病院に行った時の自分はとにかく疲れて楽になりたい、寝れない、食べれないという状態でした。
会社を休職して、薬を飲んだ所すぐに眠くなり昼の12時まで爆睡。
そしてご飯は茶碗2杯食べてしまうくらい食欲が回復したのでびっくりしました。
とにかくよく眠れるようになります。
普段少しの物音で起きてしまうのに気づいたら昼の12時まで寝ているという状態が2週間ほど続きました。
さらにやせ細って44kg代まで落ち込んだ体重が一気に51㎏まで戻りました。
ミルタザピン太るとネットで検索されているように確かにの体重増加はあるようです。
ただ、寝れない、食べれないは本当に死活問題なので私としては鬱病の治療薬を飲んでみて良かったなと思っています。
薬が減ったタイミングと離脱症状
薬を減らしましょうという判断になったのは1年経過後です。
まずはミルタザピンが1錠から半錠になりました。
その時は特に離脱症状はありませんでした。
この時たまに寝る前に薬を飲み忘れて全然寝れないという事があったので、薬が無いとまだ上手く寝れないという症状は続いていました。
次に減らすタイミングになったのはその三か月後飲み始めて1年3か月後です。
次はフルボキサミンが1錠になりました。
この時も特に離脱症状は出ませんでした。
その一か月後飲み始めて1年4か月後についにフルボキサミンを飲まないで様子をみましょうという事になりました。
止めた日には特に症状は出なかったのですが、何日かすると物凄い不安を感じたり色々な事に悩んだり、少しの事でショックを受けてしまうという事に悩まされました。
どうやら飲むのを中止して何日かすると薬の効果が消え始めるようです。
「自分ってこんなに不安症だったんだ…薬を飲まずにやっていけるのだろうか…?」と悩みましたが、先生にこのまま飲まずにちょっと頑張ってみましょうと言われ様子をみました。
すると気分の上がり下がりはありますが、だんだん落ち着いてきました。
そして3か月後飲み始めて1年7か月でミルタザピンを2日に1回にしてみましょう。という事になりました。
自分的にかなりミルタザピンを信頼していたのでやめるのは怖かったです。
2日に1回にし始めた時は飲まなかった日、つまり飲んでから36時間後ぐらいにいきなり気分が沈んでクヨクヨ悩むし不安症になるしと離脱症状が半端なかったです。
しかし、だんだん2日に1回を続けているうちにそのような症状もなくなり、たまに2日飲むのを忘れる(ダメなんですけど(笑))レベルになりました。
薬を飲まなくても夜は寝る事が出来ますし、食欲もちゃんとあります。
そして今日ようやく先生から「ミルタザピンも止めてみましょう」という診断をもらい、1年8か月の闘病生活(?)に終止符を打とうとしています。
まぁまだしんどくなったら飲んでくださいとは言われていますが!
鬱になって半年後くらいは「いつまで飲み続けるのだろう…」と思いましたが、ようやく終わりが見えてきて嬉しいです。
薬以外に試したこと
自分の受け取り方や考え方の癖を治さないと鬱病の根本的な解決にはならない!と思ったので自分でもいろいろな事をやってみました。
①読書
とにかく適応障害や鬱についての知識を勉強しました。
・適応障害について
・鬱について
・認知行動療法について
・セルフコンパッション(あるがままの自分を受け入れる)について
・HSP(敏感な性格について)
人によって合う合わないはあると思いますが、私はこの4冊が参考になりました。
ストレスが体に与える影響から鬱になるまでのメカニズム、そして対処法までを紹介してくれています。
考え方の癖について学ぶことで自分を見つめなおす事が出来るようになる本です。
この本を読んでから「今、いつもの考え方の癖が起きてる!」と意識できるようになりました。
自分は馬鹿で、うたれ弱くて、優柔不断で、ストレスに弱いどうしようもない奴だと自分を批判して自分で自分を殴っていたのですが、それを優しく受け止められるようになるための本です。年中無休で思いやりと優しさを提供出来る人物は自分に他ならない。という言葉には衝撃を受けました。
②食事・栄養
この本に敏感すぎる性格は栄養欠乏が原因だった!と書かれておりビタミンB6欠乏、亜鉛欠乏、ナイアシン欠乏と書いてあったのでサプリメントで飲んでみました。
ビタミンB6はあまり効果は分からず。
しかし亜鉛は飲んでいる時と飲んでいない時とかなりクヨクヨ感が違うので続けて飲んでいます。
他にも疲労感には鉄、たんぱく質を取る重要性など色々な事が書いてあるのでとても参考になります。
鉄のサプリメントも試してみましたが、自分にはあまり効果がなかったり、逆に便秘になったり真っ黒な便が出たりして大変でした。小林製薬のファイチは結構良かったですが高いのでやめました。
あとは朝ごはんをちゃん食べるようにして、そして必ずたんぱく質を取るようにしました。
プロテインバーを箱買いしました(笑)
あとは肉まんを朝から食べるなどしてとにかくたんぱく質をとるようにしました。
さらに鳥の胸肉が良いという情報もあったので鶏むね肉毎日100g食べるようにしたりしました。
今の所結構良い感じなので効果があるのかもしれません。
③運動・自分を知る
鬱になる前から山登りはしていましたが、それをもっとハードにするようにしました。
土日に必ず山に行くかサイクリングするか、ロング散歩(10㎞以上)するかを義務付けレベルで行っています。
自然に触れるとストレス低減にもつながるというので結構良いかな~と思っています。
そんなことを繰り返していたら、自分は意外と一人でフラフラどこかに行くのが好きだし、自然豊かな所を散策するのが昔から大好きだったことに気づきました。
鬱病になってから自分に向き合おうとする機会が増えた気がします。
ストレングスファインダーのテストを受けたりもしました。
(私の特性は内省、成長促進、収集心、自我、学習欲…!)
今までは何でも自分の努力が足りないのがいけないと思っていたのですが、自分がやりたくなかったり無理しないと出来ない事は他の人に任せればいいんだなと思えるようになりました。
それでもやっぱり一番影響が大きかったのは生きる場所を変えたこと
薬以外に試したことをつらつら書きましたが、けどやっぱり一番出かかったのは生きる場所、すなわち自分の環境を変えた事だと思います。
やっぱりどれだけ努力しても自分の力だけではどうにも出来ない事はあるんですよね…頑張ろうとするそばから潰されるみたいな。
私は1か月休職し、その後再び同じ部署に戻りました。
仕事の負担は減らすと言ってもらえて実際かなり配慮はしてもらっていたのですが、そもそも仕事の量の問題ではなく、周りの人や仕事内容が苦痛でしょうがなかったんですね。なので正直死にたいモードに症状が後退した時もありました。
そんな時に自分を変えようと思うきっかけをくれたのがメンタリストDaigoさんの「被害者意識をやめて主人公意識を持つこと。」という話でした。
自分の人生の主人公は自分であり、自分が行動することでしか世界は変わらない。その言葉は当たり前のようで、その当時の自分にとっては当たり前ではなかったので、ものすごい衝撃でした。
このやりたくない部署で嫌々仕事をしているという選択をしているのは間違いなく自分だという事に気づいた恐ろしさといったらなかったです。
それまで頭の中で「誰か助けてくれないかな」なんて思っていたんです。
けど誰が助けてくれるっちゅーねんって話ですよね。
自分は自分で助けるしかない。
上司のせいでも親のせいでも日本のせいでも政府のせいでもない。
自分のせいでこうなっているんですからね…虚しい事に。
正直部署を異動したいと告げる事は死ぬよりも苦しい事に感じましたが、何とか伝える事が出来て、部署異動が叶った事が私の鬱からの脱却で一番大きい所だったのは間違いありません。
Daigoさんは炎上発言で色々ありましたが、それでも私の人生を変えるきっかけを作ってくれたことに感謝感謝です。
詳しくはこの記事を↓
今思うと鬱病になってよかった
鬱病になった時は自分がストレスに弱い事は自覚していましたが、まさか診断されてしまって休職することになるとは思ってもいませんでした。
しかしこの経験をしたことで色々な事が学べたような気がします。
・自分の心に逆らって我慢して仕事をしていると限界がくること
・自分の人生は自分で動かせるという事
・自分の努力だけでは、どうしようもならないことがある事
・自分は何が得意か知る事が出来た事
・自分の考え方の癖が分かった事
今、心療内科は大繁盛です。
正直鬱病になるまで心療内科や精神科なんてちょっと怖いイメージがありました。
けど、実際行ってみると驚くほど人がいますし予約すらとれない病院も多々あります。
それだけ患者がストレスに悩まされている人がいると思うと、やっぱり何かおかしいんだろうなぁと思います。
それは学校教育なのかもしれないし、日本の国民性なのかもしれないですが…
鬱になったからダメだじゃなくて、鬱になったからこそその経験を活かして成長出来ると良いなぁなんて思います。
ダラダラと長く書きましたが、読んでくれた人がいればありがとうございました!